2.隠される「パブリックコメント」の中身
西沢けいた 都議会民主党議員
この条例改正案の基になる青少年問題協議会答申案が出された時、パブリックコメントが募集されました。制度として、これを踏まえて正式に答申としてまとめることになっています。本件では、このパブリックコメントが、昨年末のたった2週間で1,581件。かなり多い数です。これについて都の担当者の方から説明を受けた際、賛成・反対の割合は?と聞くと、「数で表せるものではないんです」。おやっ、と思いました。
それで、3月議会で一般質問を行いました。質問の前に、都議会議員として質問の資料にしたいのでコメントを全部見せてくださいと言うと、今回はダメですと言う。何度も食い下がると、情報公開請求をしてください、と。で、2月末に請求をしましたら、出てきたのが4月の末です。最大期限の2ヶ月間待たされ、もうとっくに議会も終わっていました。
1,581件の内訳ですが、全面的な賛成は、ざくっと見た感じでは16件。1%ちょっとくらい。さらにコンテンツ文化研究会のかたにもご協力いただいて、先日もう一度内容確認をしました。賛成か反対かで迷ったら賛成のほうに入れる、とかなり甘くやっても、賛成は40件くらい。コメントが寄せられた時点では多くの都民・国民のみなさんが反対だったと断言していい。全面的に規制に賛成している16件を除くと、創作物規制に賛成する意見は0件で、部分的賛成もゼロでした。
このコメントの結果に関しては、さらに精査分類し、6月の議会の審議に役立てていきたいと考えております。
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